「手話技能検定協会」と「手話検定」なるものについての当面の見解

財団法人全日本ろうあ連盟事務局
事務局長   松 本  晶 行


 「手話技能検定協会」なる団体の主催で「手話検定(ないし「手話技能検定」)」なるものが実施され、各地域協会等のろう団体や地域手話サークル等の手話関係団体に案内パンフレット等が送付されたり、直接、協力依頼があったりしている由です。
 これについて、各地からの照会が相次いでいますので、取り敢えず、財団法人全日本ろうあ連盟事務局として、当面の見解を以下の通りご連絡しますので、周知徹底方をお願いします。

1.「手話技能検定協会」も「手話検定(手話技能検定)」も、全日本ろうあ連盟と一切関わりがない。

  @ 「手話技能検定協会」なる団体からは、平成13年1月23日(たまたま責任者不在中に)連盟本部に
    対しても協力依頼がありました。
  A しかし、連盟としては、これについての事前相談は全く受けておらず、一切の関わりを持っておりません。
  B また、「手話技能検定協会」についても、同協会の行う「手話検定(手話技能検定)」についても、
    全日本ろうあ連盟が関わったり、協力したりする考えは一切ありません。
2. 現在の「手話検定」は、全日本ろうあ連盟としては支持出来ない。

  @ 現在の「手話技能検定協会」による「手話検定」については、以下の理由で、支持することが出来ません。

   (ア)将来的には手話検定が必要とされる時期が来るかもしれない。しかし、現時点では、発足したばかりの
      新しい「手話通訳者登録」「手話奉仕員登録」について、手話通訳士認定試験と関連させながら、
      統一的な内容とレベルの整備を図ることが先決であり、それを抜きにした手話検定は、現場での混乱を
      助長させるだけだろう。
   (イ)手話は、ろう者のための、また人と人の間の直接的なコミュニケーション手段であるから、ろう者に
      ついての理解(その歴史や生活、権利と福祉、運動などについての理解)と、手話技術とは、お互いに
      切り離すことは出来ないものである。従って、「手話技能検定協会」の「手話検定」のように、単なる
      技術のみを追求するものを支持することは出来ない。
   (ウ)また「手話検定」の試験や運営が聞こえる人の主導で行われていることにも疑問がある。仮に、実施
      されるとすれば、全日本ろうあ連盟はもちろん、全国手話通訳問題研究会・日本手話通訳士協会等の
      多年の運動による経験を総合し、全体的な合意の下に行われるのが相当であろう。
     
3. 補足(点字検定について)

  @ 盲教育や選挙での点字保障等、手話よりもはるかに長い運動の歴史を持っている点字について、
    本年1月28日に「第一回点字技能検定試験」が行われました。
  A この試験内容は、午前中が障害福祉や視覚障害者に関する基礎知識(点字で出題し、点字で回答するもの)
    午後が音声テープ、拡大文字、活字等による文章の点訳や点字文の校正等の実技となっており、また、
    主催は、「日本盲人福祉施設協議会」です。これまでの長年にわたる盲人の運動と点字普及運動の歴史と
    経験を全国的に結果したものと言えます。
  B この点、新しい点字検定は「手話技能検定協会」なる団体の「手話検定(手話技能検定)」とは、
    明らかに異なるものです。

以上

手話技能検定協会のホームページ
URL http://www.shuwaken.org


[トップページへ]